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夏至の頃 201.6.19 (日)

梅雨だけあって、朝からずっと小さい雨が降っている。
でも、明後日21日が夏至だから、一年中でいちばんヒルが長い日。
ピリピリ小さい雨は降っているが、もう7時というのに
まだ戸外は明るい。この時期が本当にうれしい。

ずっと以前、書道の展覧会の作品づくりに追われていたころは、
この時期に朝早くから、頑張ったものです。
そんなに無茶苦茶努力するのは、本当にいいことなのか?
今でも疑問です。

もう30年も前になりますが、恒例の社中展が上野の森美術館で
開かれる時期になりました。作品づくりに追いつめられている時
兄が亡くなりました。
自分の壁面に展示する作品は責任を持って充当しなければなりません。
もう必死で泣きながら書き込みました。
大きな紙に涙をポタポタ落としながら。
どうにか締め切り間際に出品することができました。

そして、それが最高の賞を頂くことに。東京から電話が入りました。
東京の上野の森美術館の受賞式で、挨拶をしたことも、華々しい
思い出です。

過ぎ去ったことは、夢幻のように思います。
一生懸命に勉強して、作品を作り、己を誇示していたのですから、
本当に夢としか思えません。
「何のために勉強しているのか?」
わが師、今井凌雪先生の答えは「自分を知るためです。」

ちかごろ、それがよく分かるようになりました。

謙虚に、感謝して生きたいと思っています。


by hekiku | 2016-06-19 20:27

清水へ 祇園をよぎる 桜月夜 今宵会う人 皆美しき 晶子


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