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桃の節句

早くもお雛祭りとなりました。
我が家では、玄関の下駄箱の上に小さな手作りの
お内裏様が3組並んでいます。
ずっと以前、着物の端切れで作られた人に戴きました。
それは頭の毛も黒糸でつくってあるのです。
その端切れは、私の羽織や着物を新調したときの残り布ですから
なつかしい物ばかりです。

梅が咲き、桃が咲き、春が近づいてきますのに、
心は華やいでまいりません。
おとといは有馬に、昨日は、母の祥月命日で大阪の北御堂さんへ。
今日は一日家にいて絵を描くつもりでしたが、
それは遅々として進みません。
心が主導権を握っていますから、行動は心の副産物です。

日経新聞の日曜日の「奇縁まんだら」という瀬戸内寂聴さんの随筆に
舞踊家の武原はんさんのことを書いておられます。
「舞に生く 露のはかなさ 知りながら」
95歳で亡くなられた、はんさんの句です。
いい句です。すべて露のはかなさを知った上のことです。
by hekiku | 2010-03-02 16:48

清水へ 祇園をよぎる 桜月夜 今宵会う人 皆美しき 晶子


by hekiku