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モジリアニ

昨日、モジリアニの絵画展を見に行ってきました。
日曜日というのに、人は少なく、ゆっくり見ることができました。
解説もしっかり読めました。
長い顔と長い首の肖像画を描いた人。というイメージでしたが。

「モジリアーニと妻ジャンヌの物語」というタイトルですが、
ジャンヌの作品のほうが多かったのではと思うくらいです。
18歳の画学生の彼女は21歳でこの世を去るまで、
たくさんの作品を書いているのです。
鉛筆で描いたものは、簡単な「線」で表現されています。
その確かな線、モジリアニの強さは際立っていました。
ジャンヌとくらべると違いが良くわかります。

1900年代の中ごろまで、結核は不治の病でした。
彼は貧困と病気に苦しみます。
日本でも啄木、子規、独歩などが、天与の才能を持ちながら、
あたら結核のため短い命を空に帰しました。

モジリアニは35歳で亡くなりました。その2日後、ジャンヌは窓から飛び降りて自らの命を絶ちます。
こんな劇的な話を知ると、いっそう、絵を丁寧に見ます。
「モンパルナスの灯」という映画にもなったロマンスですが
悲しいけれど、幸せだった二人を、羨ましくも思います。
by hekiku | 2007-09-03 11:00

清水へ 祇園をよぎる 桜月夜 今宵会う人 皆美しき 晶子


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